私があがり症を克服するまでの体験談

あがり症の人にとって社会で生きていくのは地獄

私は昔から人前で話すのが苦手で、ガチガチにあがってしまうほど緊張してしまうんです。

特に苦労したのが、就職面接でした。立派な大人を目の前にして、自分のことを流暢に話さなければならないのは本当に緊張します。しかも、向こうは私のことを「どんな奴だ?」と観察してくる訳ですから、自分の心を見透かされているような気分になってきて赤面してくるんですよね。そんな私を見ながら、ニヤニヤ笑っている面接官もいたりして、悔しくなること同時に、こんな自分が情けなくなりました。

こんな私でも、なんとか就職することができたのですが・・・苦痛はここからでした。会社では、ドキドキと緊張しながら電話応対したり、会議では意見を求められたり、飲み会するときは「今日はおまえが仕切れ」と言われたり・・・あがり症の人にとって社会で生きていくのは地獄だと思いました。

私を鬱にした3分間スピーチ

そして、一番の私の苦痛は朝礼時に行われる3分間スピーチです。3週間に1回くらいのペースで自分の番が回ってくるんですが、もう、どえらい会社に入社してしまったと思いました。みんなも「今日のスピーチ私じゃん!ヤバ〜イ、話のネタ考えてなかったよ〜・・・」なんて嫌がってますが、悩みが崇高ですよね。私の悩みは、ネタが見つからないという事ではなく、人前で話すのが辛いというレベルの低いものでした。

もう、本当に毎回毎回あがってしまって、その度に自尊心が低下して、もはやうつ状態にまでなってました。休日でも3分間スピーチの事を考えてしまい、外出する気分にもなれませんでした。人間関係も煩わしくなってきて、いつしか私は会社でもプライベートでも完全に孤立するようになっていました。

あがり症からの生還

でも、このままじゃヤバイという気持ちはあって、なんとかしようと思っているときに出会ったのがこちらの教材でした。教材に付属している音源を繰り返し聴くことで、自分の悪いセルフイメージを変えていくというものです。怪しいですよね。でも、私は疑う余裕もないほど追い詰められていました。

私は音源を何度も聴きました。どうせ一人なので会社でも聴いていました。通勤中の電車でも聴いていました。帰宅してからもずっとヘッドフォンを付けて聴いていました。もう、頼れるものがこれしかなかったんですよね。でも、この音源を聴いているとなんだか勇気が出てきて、嫌な事は考えずに済みました。

3週間ほど経ったころから、朝起きたときからとても気分が良い状態が続いていて、会社でも普通に挨拶できたり、コンビニの店員さんにありがとが言えたり、意識の変化に気付きました。物事をプラスに捉えられるようになってきたというか、前みたいに自分を蔑む考えをしなくなっていたんですよね。

びっくりしたのは、3分間スピーチであがらなかったこと。やっぱり、ドキドキと緊張はするんですが、手が震えたり、声が上ずるほどあがらなくなっていたんです。以前は、みんなの視線が自分のことを観察しているように思えたんですが、今は視線があまり気にならないし、別に緊張してもいいやって思えるんですよ。

セルフイメージが変わるって、こう言うことなんだって実感できました。私はあがり症を克服した今でも教材の音源は定期的に聴くようにしてて、心が疲れてきたときのリフレッシュに欠かせないものになっています。

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